HOME | FAQ・技術ナレッジ | ディスプレイ選定・技術のFAQ

ディスプレイ選定・技術ナレッジに関するFAQ

ディスプレイ選定やカスタム開発に関する、よくあるご質問と技術的なナレッジをまとめています

ディスプレイに関する技術そのものだけでなく、購入方法や少量対応、カスタム開発、長期供給、EOL(廃盤)時の対応など、テイデックに日々寄せられるご相談をもとに、実務に役立つ情報を分かりやすく整理しました。ご検討中の方はもちろん、技術的な判断材料としてもご活用ください。

ディスプレイ技術ナレッジ・FAQ

ディスプレイ選定やカスタム開発に関する、よくあるご質問と技術的なナレッジをまとめています

ディスプレイに関する技術そのものだけでなく、購入方法や少量対応、カスタム開発、長期供給、EOL(廃盤)時の対応など、テイデックに日々寄せられるご相談をもとに、実務に役立つ情報を分かりやすく整理しました。ご検討中の方はもちろん、技術的な判断材料としてもご活用ください。

◯ 購入・取引・対応範囲について

◯ 購入・取引・対応範囲について

ほとんどの場合は購入が可能です。

製品によって異なりますが、1台からご購入いただけるディスプレイモジュールも多数ございます。 特に評価用途や開発用途向けとして、少量対応可能な標準品も取り扱っています。
ただし、すべての製品が1台対応できるわけではなく、メーカーや製品仕様によっては購入数量の制限がある場合もあります。
用途や数量をお伺いしたうえで、最適な製品や調達方法をご案内しますので、まずはご相談ください。

標準品については、多くの場合で数台単位でのご購入が可能です。

開発初期の評価や試験用途として、少量で導入されるケースも多くあります。
一方で、カスタム開発製品については、部材手配や生産条件の都合上、MOQ(最小発注数量)が発生することがほとんどです。
少量をご希望の場合は、標準品や仕様が近い代替品をご提案できることもありますので、お気軽にご相談ください。

標準品は、あらかじめ仕様が決められているディスプレイ、カスタム品はすべての仕様を自由に設計できるディスプレイです。

標準品は、あらかじめ仕様が決められているディスプレイで、比較的短納期・少量から入手できる点が特長です。テイデックでは、非常に多くの標準品をご用意しています。まずは標準品からご検討ください。
一方、カスタム品は、サイズ、表示内容、構成条件などを用途に合わせて設計開発するディスプレイです。制限はありますが、自由度の高く、開発中の製品に合わせた仕様を開発することができます。
なお、すべてがフルカスタムになるわけではなく、標準品をベースに一部のみを変更する「一部カスタム」で対応できるケースも多数あります。用途・コスト・納期を踏まえて、最適な方法をご提案します。

いいえ、必ずしもフルカスタムになるわけではありません。

多くの場合、標準品の活用や一部仕様変更によって要件を満たせるケースもあります。
テイデックでは、段階的に仕様を整理し、必要な部分だけをカスタマイズする現実的な構成をおすすめしています。
無理にフルカスタムにせず、コストやリスクを抑えたご提案を行います。

製品や条件によりますが、ほとんどの場合試作用・評価用サンプルをご提供できます。 

評価段階での表示確認や実装検討に使用されるケースが一般的です。
ただし、サンプル数量や納期は製品やメーカーによって異なるため、事前の確認が必要です。
評価目的やスケジュールをお知らせいただければ、対応可否を確認します。

用途、希望サイズ、表示内容、数量、希望納期などが分かるとスムーズです。

すべてが決まっていなくても問題ありません。
仕様が未確定な場合でも、検討段階から技術的にアドバイスしながら条件整理を行います。
まずは概要ベースでご相談ください。

はい、構想段階でのご相談も可能です。

むしろ、構想段階からご相談いただくことで、より的確なご提案ができ、手戻りを減らし、開発スピードを高めることができます。
ディスプレイは、表示方式やサイズだけでなく、使用環境、供給期間、電気仕様、筐体構造など多くの要素が関係します。これらを後工程で見直すと、設計変更や再検討が必要になるケースも少なくありません。
テイデックでは、仕様が固まっていない段階から条件整理を行い、標準品の活用や現実的な構成案をご提案することで、後工程での手戻りを抑え、スムーズな開発をサポートします。
「どの表示方式が適しているか分からない」「まずは方向性を相談したい」といった構想レベルの段階でも、安心してお問い合わせください。

◯ ディスプレイの種類・方式・使い分けについて

◯ ディスプレイの種類・方式・使い分けについて

モノクロ液晶には、TN、STN、FSTN、HTN、VAなどの方式があります。

方式によって視認性、コントラスト、応答性、用途適性が異なります。
使用環境(屋内外、視野角、照明条件)を踏まえて、適切な方式を選定することが重要です。
用途に応じた方式選定をサポートします。

反射型や半透過型のモノクロ液晶は、屋外や高照度環境でも視認性を確保しやすい特長があります。

反射型や半透過型のモノクロ液晶は、バックライトを使用しない、もしくは補助的に使用する用途で選ばれることが多いです。
ただし、設置環境や用途条件によって適否が異なりますので、事前の検討が重要です。

TFT液晶は最も一般的な高品質ディスプレイ、モノクロ液晶は最も手軽な汎用ディスプレイです。

TFT液晶はカラー表示や映像表示に適しており、動画表示、GUI表示や操作画面に向いています。
モノクロ液晶は低消費電力でシンプルな表示に適し、長期供給用途で選ばれることが多いです。
用途や求める情報量に応じて、適切な方式を選ぶことが重要です。

IPS方式は広視野角で色再現性の高い点が特長です。
TN方式は応答速度が速く、比較的コストを抑えやすい利点があります。
設置条件や表示内容に応じて、適した方式を選定します。

これらはすべて「液晶を使った表示装置」ですが、構成や用途が異なります。

■ 液晶パネル
液晶パネルは、液晶表示部そのものを指します。
ガラス基板上に液晶層やカラーフィルタなどが形成された状態で、単体では映像を表示することができません。

  • パネル単体
  • バックライトや制御回路は含まれないことが多い
  • ディスプレイモジュール製品メーカー向けの部品として使用される

 
■ 液晶モジュール
液晶モジュールは、液晶パネルにバックライトやドライバーICなどを組み合わせたものです。外部から信号を入力することで、表示が可能な状態になっています。

  • パネル+バックライト+制御回路
  • 組込み用途(産業機器・医療機器など)で使用
  • 製品設計に直接組み込まれることが多い

テイデックで主に取り扱っているのが、この液晶モジュールです。
 
■ 液晶モニター
液晶モニターは、液晶モジュールを筐体に組み込み、電源やインターフェイスまで含めた完成品です。

  • 筐体・電源回路・映像入力端子を含む
  • パソコン用モニターや業務用表示機器など
  • すぐに使用できる完成品

有機ELは自発光方式で、高コントラスト・薄型が特長です。
一方、液晶は最も一般的なディスプレイであり、長期供給性や環境耐性で優位な場合があります。
用途条件や製品寿命を踏まえて、どちらが適しているか検討が必要です。

使用条件によっては、焼き付きが発生する可能性があります。

同じ表示を長時間続ける用途では注意が必要です。
表示設計や使用方法を工夫することで、リスクを軽減できる場合もあります。

電子ペーパーは低消費電力で表示保持が可能な点が特長です。

屋外表示や情報更新頻度の低い用途に適しています。電力を全く使用せずに、表示内容を表示したまま保持することができるため、表示内容の更新頻度が低いポスターや情報などの表示機器としては、非常に高い省電力性能を発揮します。動画や高速更新には向きません。

ケースなどの液晶表示窓寸法を設定する場合は、AA(アクティブエリア)を基準にすることなく、VA(ビューイングエリア)を基準としてください。
液晶がディスコンになり、コンパチ品に置き換える場合、取り付け寸法、ピン配置は同じでも表示エリア寸法は、各社微妙に変わるためです。
多少の違いはAAとVA間の寸法(約2.5mm)で吸収できます。

多くは手のひらサイズの大きさまで対応可能ですが、メーカーにより対応範囲は異なります。

液晶・有機ELの対応範囲は営業担当までお問い合わせください。

民生用ディスプレイは、民生製品用途を想定し設計されており、コストやデザイン性が重視される一方、供給期間が比較的短い傾向があります。
産業用ディスプレイは、「長期供給」「安定した仕様」「環境条件への耐性」が求められるため、製品ライフサイクルや供給安定性を重視した設計がされています。
テイデックでは、この産業用途向けディスプレイ取り扱いにも強みを持っています。

◯ タッチ・組込み・構造に関する技術ナレッジ

◯ タッチ・組込み・操作について

■ 組み込み・構造

オープンフレームディスプレイは、筐体組込みを前提としたディスプレイです。

取付構造や筐体設計との兼ね合いが重要になります。
組込み条件を踏まえた検討をサポートします。

液晶モジュールとオープンフレームディスプレイは、どちらも組込み用途で使用されますが、製品としての完成度や想定される役割が異なります。

■ 液晶モジュール
液晶モジュールは、液晶パネルにバックライトやドライバー回路などを組み合わせた部品です。
外部から信号や電源を入力することで表示が可能な状態になっており、機器内部に組み込まれることを前提とした部品レベルの製品です。

  • パネル+バックライト+制御回路で構成
  • 筐体や取付構造は含まれない
  • 回路や筐体を製品側で設計する前提

 
■ オープンフレームディスプレイ
オープンフレームディスプレイは、液晶モジュールをベースに、取付用フレームや構造を備えた製品です。
筐体への組込みを前提としており、機構設計や取付作業を簡略化した形態といえます。

  • 液晶モジュール+金属フレーム等の構造体
  • 取付性や筐体組込みを考慮した設計
  • 製品への実装作業を容易にできる

 
どちらが適しているかは、「筐体設計の有無」、「組込み作業の工数」、「製品開発体制」によって異なります。
テイデックでは、機構条件や開発体制を踏まえて、液晶モジュール/オープンフレームのどちらが適切かを含めてご提案します。

■ タッチパネル技術

タッチパネルは必須ではありません。

用途によっては、タッチ操作を省いた方が適する場合もあります。
タッチパネルを使用することにより表示性能も変化します。
操作性や表示性能、コストを考慮して検討します。

タッチパネルは、表示デバイスの表面に配置され、押す・触れるとその位置を検出する入力デバイスです。一般的には、表示部(液晶や有機EL)の上に配置され、タッチセンサー層と保護層(カバー)で構成されています。
タッチパネルの方式によって構造は異なりますが、主に 抵抗膜方式 と 静電容量方式 の2種類が広く使われています。
用途や使用環境に応じて、適した構造を選定することが重要です。

抵抗膜方式は手袋操作や環境耐性に強く、産業用途で多く使われます。
静電容量方式は操作性やデザイン性に優れています。マルチタッチなどにも対応したものがあります。
使用環境に応じて選定します。

抵抗膜方式タッチパネルは、2枚の透明な導電膜を向かい合わせに配置した構造になっています。画面を押すことで上下の導電膜が接触し、その位置を電圧の変化として検出します。
この方式の特長は、

  • 指・手袋・ペンなど、触れる物を選ばず操作できる
  • 構造が比較的シンプルで環境耐性が高い
  • 産業用途で長く使われてきた実績がある

といった点です。
一方で、マルチタッチには向かず、操作感や透過率は静電容量方式に比べると少し劣ります。

静電容量方式タッチパネルは、人体が持つ微弱な静電容量の変化を検出して位置を判別する方式です。ガラス面に形成された電極の電界分布が、指で触ることで変化し、その変化量からタッチ位置を検出します。
この方式の特長は、

  • 軽いタッチで操作でき、操作性に優れる
  • 透過率が高く、表示が見やすい
  • マルチタッチに対応できる

といった点です。
一方で、

  • 基本的に指操作が前提
  • 手袋操作には対応しにくい(専用仕様を除く)

といった制約があります。

一般的には、抵抗膜方式タッチパネルが手袋操作に適しています。

押圧によって動作する仕組みのため、手袋やスタイラスペンなどでも確実に操作できます。静電容量方式でも、専用の手袋や仕様によって対応できる場合はありますが、使用環境や確実性を重視する産業用途では、抵抗膜方式が選ばれることが多いのが実情です。
テイデックでは、使用環境(手袋の有無・操作頻度・視認性)やコスト条件を踏まえ、タッチ方式の適否を含めて技術的にご提案します。

◯ 電気仕様・構成について

◯ 電気仕様・構成について

製品によって異なります。 ドライバーIC内蔵・非内蔵の両方に対応可能です。

ドライバーICを内蔵しているタイプは、

  • 外付け部品を減らせる
  • 回路設計が比較的シンプルになる

といった特長があり、システム全体の設計を簡素化したい場合に適しています。
一方、ドライバーICを外付けで使用するタイプは、

  • マイコンや制御回路の自由度を高めたい場合
  • 既存回路設計との互換性を重視したい場合

に選ばれることがあります。
どちらが適しているかは、インターフェイス方式(I²C/SPI/MCUなど)、表示内容、回路構成、コスト条件によって異なります。
テイデックでは、これらの条件を踏まえ、用途に応じた最適な構成を技術的にご提案します。

ディスプレイモジュールで使用されるインターフェイスとして主流な方式です。

ディスプレイモジュールで使用される主なインターフェースには、I²C、SPI、MCUインターフェースがあります。

  • I²Cは配線本数が少なく、回路を簡素にできるため、小型機器や表示情報量が少ない用途に向いています。
  • SPIは通信速度が比較的速く、比較的多くの表示データを扱う用途で使われます。
  • MCUインターフェースは並列通信などを用い、表示更新が多い用途や高い制御性が求められる場合に適しています。

用途やマイコン構成、表示内容に応じて最適な方式が異なりますので、回路構成を踏まえて技術的にご提案します。

製品によっては、電源電圧の指定や選択が可能な場合があります。

一般的には、ディスプレイモジュールの構成部品(パネル、ドライバーIC、バックライトなど)の仕様により使用できる電圧範囲が決まります。
標準電圧仕様が決まっている製品もありますが、用途やシステム条件によっては、電源電圧を考慮した製品選定や構成検討を行うことが可能です。
ご使用予定の電源条件が決まっている場合は、事前にご相談ください。

ディスプレイの消費電力は、表示方式、サイズ、表示内容、バックライトの有無や輝度条件などによって大きく異なります。

一般的に、

  • モノクロ液晶は低消費電力
  • TFT液晶はバックライト条件により変動
  • 有機ELは表示パターンによって消費電力が変化

といった特長があります。
具体的な消費電力については、用途条件をお伺いしたうえで、製品仕様に基づいた目安や選定案をご案内します。

◯ 長期供給・EOL・修理対応について

◯ 長期供給・EOL・修理対応

ディスプレイメーカーの事業撤退や製品廃盤(EOL)などによりご使用中のディスプレイが入手困難になるケースは少なくありません。

テイデックでは、これまでの豊富な取扱実績やメーカー情報をもとに、サイズ、表示仕様、電気条件、供給条件などを考慮して、可能な限り代替品を検討・ご提案します。完全に同一の製品が見つからない場合でも、仕様変更や設計調整を含めた現実的な代替案をご案内できることがあります。

基本的には、パネル単体での交換や販売は難しいケースがほとんどです。

パソコンやスマートフォン、産業機器などに搭載されているディスプレイパネルは、各機器メーカー向けに設計されていることが多く、一般流通品を入れ替えても動作しない可能性が高いです。
そのため、パネル交換をご希望の場合は、ご使用中の機器の製造メーカー、または、正規修理窓口へお問い合わせいただく必要があります。

製品のご検討をするためのデモ機は数多くご用意しております。デモ機は表示の状態などを確認するためのものとなります。
展示会等で使用するためのレンタル品のご用意はございません。

テイデックでは、長期供給が見込めるディスプレイメーカーや製品を選定し、可能な限り安定した供給に配慮したご提案を行っています。
ただし、ディスプレイモジュールは構成部品であるパネルやドライバーICなどのEOL(生産終了)によりやむを得ずEOLとなる場合があります。
その際は、事前にご連絡の上、代替製品や仕様変更案をご提案し、製品供給が継続できるよう技術サポートします。
長期供給をご希望の場合は、早い段階でのご相談をおすすめします。

ディスプレイの技術・供給など何でも相談できます

液晶、OLED、透過型ディスプレイ、電子ペーパーなどディスプレイのこと
疑問、お困りのことがありましたらなんでもお気軽にお尋ねください。